最初の一週間、私は研修ということで、ほかの生徒さんと一緒にワープロの勉強をすることとなりました。
ワープロといっても、「ワード」や「一太郎」じゃありません。
ワープロの機能しか持たないくせに、でっかいヤツです。
ちょっと昔はそうだったんですよ。
操作がめんどくさいし、ややこしいし、私は大嫌いでした。
そんなふうにただでさえわからないのに、予定を変更して研修期間が短縮されてしまったんです。
スクール長の指示でした。
教えてもらったところは生徒に指導できましたが、後半部分は勉強していないわけですから、教えられるはずがありません。
なのに教えなければならないという不条理。
生徒からいぶかしげに見られたり、生徒の前で怒られたりしました。
誰に怒られたかというと、決まっています。社長婦人のスクール長でした。
生徒の前で恥をかかされ、先生であるはずの私の立場はなくなりました。
ほかにスクール長の言動にふたつ、忘れられないことがあります。
ひとつは、朝の掃除はひとりずつ(スクール長は除く女性三名)ローテーションを組んでいたのですが、私の当番の朝のことでした。
早く出社し、掃除機をかけ、ワープロの画面をふき、生徒用のコーヒーをいれ、私はやれやれと思っていました。
遅れて出社したスクール長(彼女も自由出勤でした)が、見つけましたよ。
ひからびたふきんを両手で持ち、私のほうに無言で歩み寄ってきました。
私は焦って言いました。
「あっ、すいません。忘れていました」
教室の中央にはテーブルがあり、そこもふかなければいけないのに、うっかりしていました。
たしかに私のミスですが、わざとやったわけじゃありません。
忘れてしまったものは仕方がないじゃないですか。
しかしスクール長は、ぞうきんを紙芝居のように持ったまま、
「ふかないとダメでしょう」
と、しかめ面で私を責めました。
「すいません。忘れていました」
私の言葉など関係なく、彼女は、
「ほら、ここ汚れてるじゃないっ」
と、テーブルを指さしました。
人の失敗を許さない人って、時々いますね――たいしたことでもないのに責めたてる人。
スクール長がそうでした。
姑の嫁いびりってこんな感じなんだろうな、と私はげんなりしました。
しかも立ちっぱなしの仕事でしたから、心身ともに衰弱していきました。
ワープロといっても、「ワード」や「一太郎」じゃありません。
ワープロの機能しか持たないくせに、でっかいヤツです。
ちょっと昔はそうだったんですよ。
操作がめんどくさいし、ややこしいし、私は大嫌いでした。
そんなふうにただでさえわからないのに、予定を変更して研修期間が短縮されてしまったんです。
スクール長の指示でした。
教えてもらったところは生徒に指導できましたが、後半部分は勉強していないわけですから、教えられるはずがありません。
なのに教えなければならないという不条理。
生徒からいぶかしげに見られたり、生徒の前で怒られたりしました。
誰に怒られたかというと、決まっています。社長婦人のスクール長でした。
生徒の前で恥をかかされ、先生であるはずの私の立場はなくなりました。
ほかにスクール長の言動にふたつ、忘れられないことがあります。
ひとつは、朝の掃除はひとりずつ(スクール長は除く女性三名)ローテーションを組んでいたのですが、私の当番の朝のことでした。
早く出社し、掃除機をかけ、ワープロの画面をふき、生徒用のコーヒーをいれ、私はやれやれと思っていました。
遅れて出社したスクール長(彼女も自由出勤でした)が、見つけましたよ。
ひからびたふきんを両手で持ち、私のほうに無言で歩み寄ってきました。
私は焦って言いました。
「あっ、すいません。忘れていました」
教室の中央にはテーブルがあり、そこもふかなければいけないのに、うっかりしていました。
たしかに私のミスですが、わざとやったわけじゃありません。
忘れてしまったものは仕方がないじゃないですか。
しかしスクール長は、ぞうきんを紙芝居のように持ったまま、
「ふかないとダメでしょう」
と、しかめ面で私を責めました。
「すいません。忘れていました」
私の言葉など関係なく、彼女は、
「ほら、ここ汚れてるじゃないっ」
と、テーブルを指さしました。
人の失敗を許さない人って、時々いますね――たいしたことでもないのに責めたてる人。
スクール長がそうでした。
姑の嫁いびりってこんな感じなんだろうな、と私はげんなりしました。
しかも立ちっぱなしの仕事でしたから、心身ともに衰弱していきました。
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