現場事務所での私の仕事は、AutoCADによる設備図面の作成(の補助)でした。
初日、私は出向元から指示されたとおりの時間に出勤しました。
出向先は、ある設備会社でした。
プレハブの二階には、数名の男性がいらっしゃいました。
責任者は、定例会議のため不在ということでした。
あとひとり、私と同じ会社から出向している男性がいるはずでした。
が、困ったことに、その先輩が来ないのです。
というのも、その先輩は入院中ということで、病院を抜け出して仕事をしていたんですね。
なんか大変そうでしたけど、こっちは困りました。教えてくれると約束した人がいないんですから。
私はどうしていいのかわからなくて、ただ座って待ちました。
やや遅れて、その先輩が来ました。私はほっとしました。
そこでやっと仕事について教わりました。
頼まれたのは、当然ですが設備図面の作成です。
先輩が担当している図面を私が手伝うのです。
こういう場合、けっこうやりにくいです。
一から携わっているのと違い、途中から入るのは大変です。
AutoCADではレイヤーを分類して線を引いていきます。
たとえば、敷地境界線は緑で描こう、とか、建物の線はこの太さに設定しよう、など、それぞれの画層で管理します。
仮に透明のフィルムに書き込んでいくと想像してください。
一枚目のフィルムに境界線、二枚目には建物の線、三枚目には寸法を記入したとします。
三枚重ねると、三枚分の線を見ることができますよね。
反対に、必要ない線を非表示にすることも可能です。
AutoCADでは、それらの線に名前を付けて管理します。
そこが大変なんです。
10くらいの画層だったら問題ありません。
でも、100あったらどうでしょう。
ましてや他人が設定したものを把握しなくてはならなかったら?
この現場、とにかく画層が多すぎでした。
設備図面は、建築の最終図面の上に描いていきます。
建築の線がいっぱいなところに、これまたたくさんの設備の線(配管、電気、空調など)がごちゃりと描いてあるわけです。
そりゃ大変だ、とご理解いただけたでしょうか。
とはいえ、もしも設備図面を覚えることができたら、CADで食べていくには非常に有利なのだとか。
建築にくらべ、設備は人気がないので、「設備できます!」という人材は貴重なのでしょう。
だから私も意欲を持っていました。
ちゃんと教えてくれるって言ってたし……。
それが、なんか違ったんです。
続きは次回で。
初日、私は出向元から指示されたとおりの時間に出勤しました。
出向先は、ある設備会社でした。
プレハブの二階には、数名の男性がいらっしゃいました。
責任者は、定例会議のため不在ということでした。
あとひとり、私と同じ会社から出向している男性がいるはずでした。
が、困ったことに、その先輩が来ないのです。
というのも、その先輩は入院中ということで、病院を抜け出して仕事をしていたんですね。
なんか大変そうでしたけど、こっちは困りました。教えてくれると約束した人がいないんですから。
私はどうしていいのかわからなくて、ただ座って待ちました。
やや遅れて、その先輩が来ました。私はほっとしました。
そこでやっと仕事について教わりました。
頼まれたのは、当然ですが設備図面の作成です。
先輩が担当している図面を私が手伝うのです。
こういう場合、けっこうやりにくいです。
一から携わっているのと違い、途中から入るのは大変です。
AutoCADではレイヤーを分類して線を引いていきます。
たとえば、敷地境界線は緑で描こう、とか、建物の線はこの太さに設定しよう、など、それぞれの画層で管理します。
仮に透明のフィルムに書き込んでいくと想像してください。
一枚目のフィルムに境界線、二枚目には建物の線、三枚目には寸法を記入したとします。
三枚重ねると、三枚分の線を見ることができますよね。
反対に、必要ない線を非表示にすることも可能です。
AutoCADでは、それらの線に名前を付けて管理します。
そこが大変なんです。
10くらいの画層だったら問題ありません。
でも、100あったらどうでしょう。
ましてや他人が設定したものを把握しなくてはならなかったら?
この現場、とにかく画層が多すぎでした。
設備図面は、建築の最終図面の上に描いていきます。
建築の線がいっぱいなところに、これまたたくさんの設備の線(配管、電気、空調など)がごちゃりと描いてあるわけです。
そりゃ大変だ、とご理解いただけたでしょうか。
とはいえ、もしも設備図面を覚えることができたら、CADで食べていくには非常に有利なのだとか。
建築にくらべ、設備は人気がないので、「設備できます!」という人材は貴重なのでしょう。
だから私も意欲を持っていました。
ちゃんと教えてくれるって言ってたし……。
それが、なんか違ったんです。
続きは次回で。
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