転職ブログ:こんな仕事ありました

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さて、だいぶ待たされて、やっと面接となりました。
私は事務員さんに呼ばれて、エレベーターで事務所のあるフロアに戻りました。
面接場所は、やはり、ドアを入ってすぐに配置されていた打ち合わせスペースでした。

変な会社……と思いながら、私は勧められた椅子に座りました。
向かい側には、年配の男性と、部下と思わしき男性がいました。(あとから、年配のほうが支店長で、部下のほうが営業だということがわかりました)

支店長は、私の履歴書を眺めながら気さくな感じで話しかけてきました。
質問の内容は、職務経歴やスキルについてなどのお決まりのことからはじまりました。
その支店長は、とてもおしゃべりが好きそうな印象で、おおかた必要なことを話したあとも、まだ面接は終わりませんでした。

「兄弟はいるの?」と支店長。これは、たまに訊かれることですね。
「はい、兄がふたりおります」
「一緒に住んでるの?」
「いえ、ふたりとも結婚していて、それぞれ家庭を持っています」
「じゃあ、実家にはときどき帰ってくるの?」
私は(それを知ってどうするの?)と、なんとなく不快でした。
二十代の頃ならよくされた質問だったけれど、三十過ぎた女に兄弟のことを根掘り葉掘り尋ねる理由とは何ですか?
でも、答えるより仕方ないので「そうですね。年に何度か帰ってきます」

ここでです。支店長が、
「おばさんがいたんじゃ帰りづらいよなあ。ガハハハハッ」

ピキッ
おばさんて誰のことだよ? 帰りづらいってどういう意味だ?

私は愛想笑いなどしませんでした。ムスッとしていたと思います。
が、やつらは見ちゃいませんでした。
営業の男も一緒になって、ふたりして、
「ガハハハハッ!」

ピキピキッ
何がそんなに愉快なんだ?

このとき私は険しい顔をしていたはずなんですけど、あのふたりは空気が読めない人たちみたいでした。私の反応などまったく気にかけずに笑っていましたよ。
しかも、私がせっかく描いた図面はチラリと見ただけで終わりでした。
もしかして、いらなかったんじゃないの? と私は疑いました。
そんなふうに、やつらだけは楽しげに面接を終えたのでした。

このあと、私は開放されませんでした。
CADで直してほしい図面があるからと引き止められ、ちょこっとだけ仕事をさせられたんです。
JWはできないって言ってるのに、JWでの修正を頼まれました。
事務所の奥に連れて行かれて、パソコンの置いてある机に座らされました。
私はマニュアル本を見ながらカンでやりました。
うまくできなかったけど、そんなこと知るか! と私は腹の中で思っていました。

やっと帰れるとなったとき、営業の人が、私にJWのマニュアルを家に持ち帰り勉強するようにと言いました。
これ、どういう意味でしょう。採用がほぼ決まったと考えていいのでしょうか。
私は困りました。だって、おばさん呼ばわりされて、JWしかない事務所で無理に仕事させられたあとです。私はすでに、この会社では絶対に働きたくない、と結論を出していました。
が、営業の人にしつこく持って帰れと言われたので、私はしぶしぶ本を受け取りました。
あとで返しに来なきゃならないですよね。めんどくさい。
この男、そういう先のことを考えないのかしら? と不思議でした。

ほんとに変な会社の妙な人たちでした。

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